住宅ローンが払えない体験をしてわかったこと#6 何のための家なのか?

住宅ローンの怖さ
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家族で旅行なんて、夢のまた夢

そんな状態ですから、遊びにも行けません。結局、その家に住んでいた時期は旅行にも行くことができませんでした。

 

まだ家が出来る前に、妻と一度だけ旅行をしましたが、それっきりです。

 

ローン返済がスタートして、家ができて、そこに住み始めてからは、返済をするのが精いっぱいで、旅行どころではありませんでした。

 

それどころか遊びに行くことさえできない生活です。そんな話を父にしたら「それじゃ、なんのために生きているか分からないな」と言われたのが耳に残っています。

 

その通りです。僕なんか缶ジュース一本買うこともできなかったのです。

ただ黙々と働くだけ

 

とにかく働かなければいけません。遊んでなんかいられないのです。食べていくだけで、それ以外にお金など使えないのですから。

 

せっかく家を新築したのに、そして自分たちの希望を叶えている家なのに、まったく幸せを感じられないのです。

いつもお金のことが頭の中にありました。

 

家を建てても、そこで遊んだり、余暇を楽しんだり、癒されたりと、そんな心の余裕がなければ、まったく意味がありません。まるで牢獄のようです。

 

借金の重みはいつも心にのしかかり、自由になることはありませんでした。

すれ違いの生活

 

お金がいいからと、ラブホテルで深夜のバイトをしたこともありました。深夜に働いて、昼間に寝るという生活です。

 

妻とはすれ違いの生活なのです。そんなこともありましたね。

 

そして、夜中に妻を一人置いて仕事に行くのです。職場に着いて、夜の12時から仕事を始めるというのは、僕には違和感があって、自分に合ってないと思いました。すごく空しかったのを覚えています。

 

もちろん人に使われての仕事です。でもそんなことは言っていられません。贅沢を言っている身分ではなかったのです。

 

こんなはずじゃなかった感が半端じゃありませんでした。「なんで俺は今、こんなところで働いているんだ」と思ったことが何度もありました。

 

結局そのラブホの仕事は、あらぬ疑いをかけられてクビになってしまいました。そこで働くのも嫌だったけど、クビになるのは、もっと情けなかったです。

 

そのあとはちゃんと正社員になって、まともな給料をもらわないとダメだと思って、正社員の口を探しました。

なんとブラックにはまった

 

正社員の仕事といっても、そんなに簡単に見つかるものではありません。いろいろ苦労して探したら、いいところが見つかりました。

 

家からも近くて、ガソリン代もかかりません。求人広告では給料が23万と書いてあり、すぐに面接に行って採用されました。

 

慣れないクリーニング工場だったのです。工場で働いた経験など全くなかった僕にはきつい仕事でした。勤務時間は朝の8時から夜の8時までで、12時間労働でした。休みは週1日だけです。

 

一週間がとても長く感じました。休みは寝て終わり、みたいな感じです。それでも家から近いというのが魅力でした。

 

車で1分の距離です。通勤が近ければそれだけでも気分が違いました。

 

しかし給料が最初の月こそ23万ほどありましたが、翌月からは13万ちょっとでした。「え! なんだこれ、ぜんぜん違うじゃん」と思いましたが、文句を言えばクビになります。クビになったら、また仕事を探さないといけません。一旦無職になるのは怖かったので、我慢して働くしかなかったのです。

 

ほぼ泣き寝入りの状態で働きました。不思議なもので悪い時には悪いことが続くものです。

でも、結局その仕事は1年持たずに退職しました。あまりに激しい労働で腰を痛めてしまったのです。

 

まとめ

大きな借金を抱えた時点で、ほぼ自由はなくなりました。ブラックと知らずにそこに飛び込んでしまうケースもあります。借金で追い込まれると、選択肢もなくなってくるということです。

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